とても優しくあたしに触れるネオの手に、もう拒むことさえ忘れた。


熱を帯びた強い眼差しに見下ろされて、ふわふわと夢見心地にネオを見つめる。



「何も見ないで。僕だけを感じればいい」



薄暗く、誰もいないバーのフロアーに、あたしの心臓の音だけがうるさく響いている。


あたしを狂わせる長くて綺麗な指先を、あたしはぼうっと見つめていた。




「好きだよ、花音」




ふいに囁かれたその言葉に

カッと体は熱くなり


あたしを真っ直ぐに見つめる透明な瞳に、堕ちていくのを感じた



「あっ……ネオ……やぁ……」