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『総司…‥』


沖田の部屋の前で声を掛ける。


しかし返事はない。

『…入るよ?』



そっと襖を開けると総司は壁にもたれて
座っていた。


『…‥総司…大丈夫?』


「……」


大丈夫なわけないことくらい知ってるけど
それ以外に掛ける言葉がみつからない


「…ねぇ蛍…僕このまま死ぬの?
蛍は知ってるんでしょ?」


悲しそうな顔で沖田は言う。


「…っけほ…ごほ‥げほツ

‥‥ごめん。」


…総司…


蛍は沖田をギュッと抱きしめる。
触れた体からは、
沖田の悲しみや辛さ苦しみが伝わってきた。


『…大丈夫。大丈夫、死なないよ。
…総司はもっともっと生きるんだよ。』