しばらく歩いて着いた場所。



そこは、一本の大きな桜の木の前だった。


『…桜?』



「あぁ。今はまだ咲いてねぇが

春になったらみごとだぞ。」



春か…。私には訪れることはない
幕末の春…。


『…見たかったな…桜…。』


土方と…みんなと一緒に




…見たかった。