雲一つない青空。 不釣り合いで不格好な袴姿のおっさんと、似合わないオールバックをしたスーツ姿の俺。 ふぃーっと吐き出されたマルボロメンソールの煙りが青空に消えていく。 冷めきったBOSSの缶コーヒーを啜りながら、俺はおっさんに声をかける。 これは、冴えないおっさんと俺と妹の物語だ。