今の自分を、正直に話したほうがいいのかを悩んでいたら、パタパタとココに近づいてくる音が聞こえた

そして、ガラッと保健室の扉が開いた

開いた扉に目を向けると、同学年の女の子が驚いた顔で立っていた

この子は知ってる
楠木 七菜(クスノキ ナナ)だ

遥が、可愛いと絶賛してた気がする


「あ、七菜!先生の用事終わったの?」


俺を見てフリーズしていた楠木が、萌乃の声で覚醒した


「う、うん。えっと…萌乃、大丈夫だった?」


俺の方をチラリと見て、楠木が言った

"大丈夫だった?"って言うのは、俺にやらしいことされてないか?って意味だと思う

まぁ、普通の反応だよね
俺、遊び人で有名だからね

ってゆうか、転校初日から随分と仲の良い友達を見つけたんだなぁ…

雰囲気そっくりだし
まさしく、類は友を呼ぶ…だな