「あのね、朔ちゃん。私ね、朔ちゃんに会いたくて仕方がなかったよ。…朔ちゃんは?」


何かを確かめるように、萌乃が俺を見ながら問いかけてきた

あぁ、どうしよう…
俺、今嬉しくて泣きそうだ

萌乃が俺に会いたいと思ってくれていた
その事実が嬉しくて仕方がなかった


「うん。会いたかったよ」


あぁ、どうやら
俺の初恋は持続中だったらしい

忘れようと色んな女と遊んだが、結局忘れられてなかったんだな

萌乃に会ってから上がり続ける心拍数がその証拠


俺は、今も萌乃が好きなんだ