-- 当日。-----




あたしと君島は最終チェックをし、女を待った。







チャイムが鳴り、君島がドアを開けると、女と何人かの社員らしき人たちがいた。





君島はこちらを見て不安げな顔をすると、




『じゃあ、後は頼んだ。』




そう言い、運転手と出て行った。
君島はこんなはずじゃなかったと思ったのだろう。
女と1対1。
それなら、あたしが逃げられると予想していたのだと思う。




それが女をいれて、5人。
5分しかないのに。