すると、長男の蒼空(ソラ)がそっとあたしの顔の上に手を置いた。







たまたまだとは思うけれど、あたしには、




『なれるよ。』




そう言ってくれているような気がして、蒼空の手に触れて微笑んだ。







そういえば、さらっと長男の蒼空と言ったが、名前にふれていなかったので、長男については少しだけ。




あたしは、空港で潤悟に話したとおり(P.187)、一番上の子に蒼空と名付けた。



この“蒼空”という名前、あたしが最初に考えた名前。