『先に…帰って。』




あたしの一番の願いだった。







『おばあちゃん…!!大丈夫?怪我はない?』





『大丈夫だよぉ。けど…けど、あのカバンには大切なものが入ってるんだ……。』





『おばあちゃん。ここで待ってて…。必ず、カバンは持ってくるから!』





『お嬢ちゃん、女の子1人で危ないよ…。もう…仕方ないよ。』




おばあちゃんは寂しそうな顔をしている。







『大丈夫!安心して待ってて。』