『すみません…。ですが、今のところ結婚をする予定はありません。』 『知ってるんだよ?』 『え?』 『秘書が逮捕された時、手を回してたこと…』 耳元で囁(ササヤ)かれ、ゾクッとした。 殺意なのか…なんなのかはわからなかったが、青山社長が何かを企(タクラ)んでいるように感じた。 『な…何のことですか?』 とぼけておくしかない…。 あの時の事が全てバレれば、潤悟や仁、翔が危ない目に遭いかねない。