『それが本物なのか違うのかって、気付かせてくれたのは、お前と西野だよ。』 『でも……』 『やめ、やめ!!とにかく!俺はお前しか見てないから。お前がどこを見てても何しても、俺はお前だけだから。』 『フフフ…キザッ!』 『こら!ったく!この~』 仁は頬をつねる。 『やったなぁ!この~!』 あたしも仁の頬をつねった。 『あ!俺、菊原って今までどおり呼ぶ?変じゃない…?!』