『自分ばっかな気がしてんだけどな…。』





『いや。いつも一番に周りの人たちだよ。だから、いっぱいいっぱいになんだよ。そうやって皆を背負ってるからさ……。…まぁ、それが菊原か。』




そう言ったアルの言葉の後、しばらく沈黙が続いた。







そうだ、ちゃんと決めたことだ。
ちゃんと考えて出した答えだ。
このまま進むって決めて、皆に話したんだ。

クヨクヨして逃げてんのなんておかしい。










あたしはアルをみて、微笑んだ。