拓巳くんが仁を慕ってるなんて思ってもいなかった。
あたしは拓巳くんを傷つけたりはしないだろうか……それが、不安で不安で仕方なかった。
『敦也くんが慕われてたこと、あたしも理解できます。潤悟も今でも敦也くんや和羽ちゃんのことを大切にしてるので。あたし…拓巳くんとも、ちゃんと話して行きます。』
あたしはそう言い、潤悟のお母さんがうなづくのを見て、家の中へと戻った。
潤悟の家の中は、当たり前だけどいつもの潤悟の匂いがした。
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