『寒いけど、座って。』




潤悟のお母さんに言われ、椅子に座ると、




『拓巳のこと、気にしちゃ駄目よ……って言っても、華恋ちゃんは気にするわよね。』




あたしを見て微笑んだ。







『あたしが気にするのは、あたし自身が中途半端だったからだと思います。仁に対しても潤悟に対しても。拓巳くんが言ってくれることは、いつもあたしを成長させてくれてます。だからこそ、ちゃんと色々なことを考えていかないといけないなーと思いました。』