知佳は鍵を返した。





『ありがとー。』







そして、知佳を先に帰すと、潤悟のお母さんは、




『また遊びに来てね!いつでも華恋ちゃん家だと思って来てねー!』




と、笑顔で手を振って見送っていた。







『華恋ちゃん。』





家の中への入り際、突然潤悟のお母さんがあたしを呼び止めた。



突然のことであたしは驚いたが、お母さんの後ろについて庭に出ると、テラスのようになっているところがあり、雪も関係なく腰掛けられる椅子とテーブルが置いてあった。