気がつけば、あたしは、 『高校ん時に好きだった人を退学に追いやってから…あたしはあたしらしく生きるのをやめてた。あの時、何を言っても…どうにもならなかったから。だから、間違ってることがあっても黙ってた。』 アルに打ち明けていた。 しばらく黙ったあとにアルは、 『……じゃあ、何で今はあんなに体張れてんの?あんなに体張って、昔みたいに…前みたいに自分らしくなれるように戻ったの?』 重い口を開いた。