『もしもし?どちら様ですか?』 『菊原華恋、この声覚えてないわけ?俺、悪いけど、名乗らないよ?』 『悪いけど………悪いけ…ど。どっかで…ん?あ!!!!!あの時の?助けてくれた…?』 『誰…?!』 翔が車をとめて、小さな声で聞いた。 あたしは、待って!としぐさをし、話を続けた。 『覚えてたか。』 『で、何で名前も電話番号も知ってるわけ…?』 『きいた。またかけるから、適当に登録しといて。』