『うん。それが一番いいと思う。これは、結婚するって決めた時に思ったことなんだけどね。』





『最初から、そのつもりで…?』





『うん。ちゃんと、結婚式だってあげる。書けっていうなら、婚姻届だって書くし、判も押すよ?でも、出すことはしない。』





『なんで…?!どうして、華恋は自分が幸せになろうとしないんだよ?』




翔はただただ心配そうな顔をし、あたしの顔を見つめた。







『…皆の幸せが、あたしの幸せだからだよ。』