潤悟もいないこの家で、潤悟の彼女でもないあたしを、家族だと言ってくれる人たちがいる。 それだけであたしは、とても幸せだった。 -- 夕方。----- 『華!』 『華恋!!!!!』 仁と翔がとんで帰ってきた。 『2人とも人ん家なのに、遠慮なさすぎ!!』 先に来ていた有沙ちゃんが笑い、 『2人とも、大丈夫よ~!』 キッチンで潤悟のお母さんも同じように笑った。