『疑ってごめん…あいつ旅行に行ってないって。』





『疑われても仕方ないことしたから…行ってない…って?!どういうこと?』





『わかんねぇーけど、一緒に行ってるはずの友達は皆、旅行の話すらしてないって言うし、見かけたけどなんか変だったとか言うし……。』





『変…って?』




有沙は仁の腕を掴んだ。







『病気なんじゃないかって…。』





『病…気……?………あっ…!!』





『え?何か知ってんのか?!』




仁は有沙の腕を掴み返した。