やっと顔をあげてくれた。







『あたし…しばらく友達と旅行に行くの。いつ戻ってこれるかわからないから、仁のことお願いしたいんだ!たまに行くくらいでいいからさ。』





『でも、私…仁とは…』





『お願い!!…ね?あたしそろそろ行かないとだから……。』





『わかった。……でも、待って!顔色悪いけど、体調悪いの?』





『…ううん、ちょっと寒かっただけ!あたし、寒がりだからさ~。じゃあ、またねぇ!』




あたしはさらっと流し、有沙ちゃんとわかれた。