あたしは…あたしには、もう時間がない……。 仁があたしの手紙を嘘だって気付くのは…いつになるかわからないけど、後々は気付くことになるだろう……。 その時は、仁を悲しませないように…できたらいいなって思ってる。 あたしは家を出た後、有沙ちゃんと会う約束をしていた。 『華恋ちゃん。』 『座って?』 有沙ちゃんとは、ずっと会っていなかった。 『あたしが仁と一緒にいること…何で認めてくれたの……?』