「俺さ、ずーっと不思議やってん。何で、汚れれば汚れるほど眩しくなるのかなって。考えてみれば、当たり前やんな。……だってさ、ユニフォームの汚れって、俺らが闘った証やもんな。野球が俺らを迎え入れてくれたって、誇っていいことやからやな。」


「……せやな。」



晃平はきっと、野球の神様に好かれている数少ない者のひとり。


そして俺は、野球を選んだ、数多くの者のひとり。






そんな俺らは、小学校からの大親友で、バッテリーだ。