「ユニフォームって、眩しいよなぁ。」


晃平が手に持ったボールを見つめたまま、不意に俺に問いかけてきた。


晃平はまた、ボールに話しかけられているのだろうか。



「晃平?いきなりどうしたん?」


「大輝もそう、思わん?ユニフォームってさ、泥だらけになればなるほど輝いて見えるやん?」



「まぁ、確かにそやな。」


晃平の感性は、人とはどこか違う。いつも少し、変わったことを言う。


そしてそれは、いつも俺に大切なことを気づかせてくれるような気がする。