そう思った瞬間、ああ、と納得した。



もう遠い昔、晃平が言っていたのはこういうことだったんだな。




……聞こえへんの?
ボールの声が?

野球は、好きか?
……そう、聞くんよ。










聞こえたよ、晃平。

俺にも、やっと聞こえた。









――大好きだよ、野球。

大好きだ。