結局、いつも通りの睡眠時間な俺。



朝起きて、準備して、彩と一緒に登校。




でも………


でもな………?



西野の授業は、落ち着いて受けられなかったんだ。


あんなことを聞いた後じゃさすがに気まずい……だけじゃない。





授業中なのに、彩と教科書と黒板を交互に見る西野。



彩を見てみると、顔を赤くしてしたを向いてる。




ふと、顔を上げる彩。
西野と目が合う。
顔を赤くしながら微笑む西野。
さらに顔を赤くしながら目をそらす彩。






………へ?





…なんなんだよ………






彩が西野を好きみてぇじゃねぇかよ………






………なにそれ。
嘘だろ…?







冷静になろうとしてたとき、後ろの席の伊山直毅-イヤマナオキ-に肩を突かれた。



「なぁなぁ、デカ女って西野のこと好きなん?」




やっぱり……な。
誰が見てもそう見える。
クラス一観察力が鈍い直毅までわかるくらい……




……はぁ。