『俺、ビールと串かつとネギマ。』


圭輔さんはメニューを見ながらそう言った。


私が店員を呼んで注文した。


梨花さんは、圭輔さんが来たら聞いてくれると言ったのに、


私達の様子を見てるだけだった。


圭輔さんは梨花さんと話さずに私にばかり話し掛けてきた。



『愛美は彼氏とかいないの?』

『どんな男が好き?』

『好きな食べ物は何?』



質問攻めだった。


梨花さんは私達を見てニコニコしてた。


(もぉ〜梨花さんってば)


私は圭輔さんの質問に答えて、


運ばれてきた料理を取り分けたりして、


梨花さんに話し掛けてる場合じゃなかった。



『なぁ、愛美…俺じゃダメ?』



(さっきから呼び捨てだし……っえ?今何て…)


『えっ?』


私が思わず聞きなおすと、