『そんなことより、圭輔さんのメアド教えてください!』 とっさに出てきた言葉がこれだった。 梨花さんは笑って、 『圭輔くんは電話番号しか知らないから、愛美の番号を教えてもいい?』 って言ってくれた。 ロッカーでは話しにくいからと、非常階段へ行った。 梨花さんはすぐに圭輔さんに電話してくれた。 私はとっさに出た言葉のせいで心の準備が出来ていなかったから、 妙に緊張して、体が固まっていた。