小学校5年生になって生理が来て、
体つきも女の子から女に変わり始めてきた頃、
親戚の家の5歳年上の従兄弟に犯されそうになった。
私は裸に近いような格好で走って逃げた。
どこに逃げたのか、どこで捕まったのか覚えてないけれど、
私は警察に保護された。
迎えにきた親戚の叔父や叔母は心配するどころか、
私の言うことを信じてはくれず、
従兄弟がついた嘘を信じた。
『突然、服を脱いで誘惑してきた』─と。
『拒否したら、腹いせに家を飛び出した』─と。
私はその家にもいられなくなった。
警察に保護された事で、世間体を気にした叔母が、
私を施設に入れた。
私は、また捨てられた。
その時は、もう悲しいという感情はなくなっていた。
涙も枯れていた。