それから一年経って、

二十歳の誕生日の今日─



私は真田さんに捨てられた。




(また今夜から独りか…)



私はキャバクラから家に帰る途中で、


ベッドを買いに出掛けた。


せめて香りの付いたベッドでだけは寝たくなかった。


真っ白な大きいキングサイズのベッドを買って帰った。