『愛美は本当に若い子っぽくないね』 そう言ってフフッと笑って、 せめて一度くらいはと真田さんは私をドライブに連れて行った。 3時間くらい走って、綺麗な海が見えるとこへ行った。 真田さんと外でデートしたのは、 後にも先にもこの時一回だけだった。 私は海を見たのはこの時が初めてだった。 はしゃぐ私を見て、真田さんは少し嬉しいような、 どこか寂しいような顔をしていた。