『圭輔…ゴメン、私今日ちょっと体調悪くて早退したの…うつすといけないから、今日は帰って来ないで…』
泣いてることがわからないように、
必死に涙をこらえてそう言った。
『体調悪いって大丈夫なのか?薬は?熱は?』
『圭輔…ゴメンなさい』
『おい!なんで謝ってんだ……』
─プツ─
これ以上、圭輔の声を聞いたら、
本当に涙が止まらなくなって、
どうにかなっちゃうんじゃないかと思った。
私は、携帯の電源を切って、
誰もいない静かな部屋で泣き崩れていた。
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