『……愛美!!!』



背中に梨花さんの声が届いたけど、


振り向かずに返事もしないまま店を出た。





そのまま、どうやって帰って来たのかは覚えていない。


ただ気が付くと、


リビングの床に座り込んでいた。



部屋の灯りはつけずに、


外から入る、ネオンの光だけが


虚しく部屋を照らしていた。