『これで圭輔とかいう男の事は精算しておいで』



封筒の中には五十万円が入っていた。



(私の本気の恋がたったの五十万円?)



私が怒りを抑えられずにいると、


耳元で真田さんが囁いた。



『三万円で男に買われる君には充分過ぎるくらいの値段だろ?』




なんだろう…吐気がする。


こんな男に抱かれながら4年間も過ごしていたなんて…



『こんなお金いらない、私は圭輔と別れる気なんてないから!!』



真田さんに白い封筒を返す。



『愛美?まだわからないのかい?君は僕から逃げられないんだよ。君が今までどんな人生を歩んで来たのか忘れたのかい?ここで皆に聞かせながら思い出させてあげようか?』