『あっ愛美ちゃん、5番テーブルね』


店内にいるボーイさん達にもヘルプを付けないで欲しい事をインカムで伝えてもらった。




私は、真田さんじゃないことを祈りながら席へ向かった。




(お願い…お願い…どうか真田さんじゃありませんように…)




長い廊下をゆっくり歩いて抜けると、


私の願いも虚しく、


そこにいたのは紛れもなく…真田さんだった。




(なんで今更…)



私は今まで感じなかった嫌悪感を


目の前に座っている真田さんに感じていた。