『…ちょっと!どういう事?』

呆然とした中で唯一、発した言葉だった。



私に気付いた彼が言った。


『…ゴメン、俺…お前があんま会えないから寂しくて…お前がモテてるのだってずっと我慢してたんだ!こいつに相談乗ってもらってて…つい…』



『ついって何よ!?』


私が言うと同時に親友が口を開いた。



『私だって、ずっと好きだったのよ!愛美は気付いてなかったでしょう?ずっと一緒にいたのに気付いてくれなかったじゃない!!』


『…何それ?あんた私の親友だったんじゃないの?言えば良かったじゃない!!』



気付いたら、私は泣いていた。



『あんたなんか、施設にいるから可哀想だと思って一緒にいてあげただけよ!』



親友だと思っていた子が信じられない言葉を放った。



その瞬間に涙は止まっていた。