梨花さんが家に来てくれるって言葉だけで 安心して少しウトウトしてしまっていた。 《ピンポーン》 インターホンが部屋に鳴り響く。 (…圭輔!!) 『圭輔?』 慌ててインターホンに出ると、 『…ゴメン、梨花だけど…』 (そっか、梨花さん…本当に来てくれたんだ…) 扉の鍵を開け、玄関へ向かった。 梨花さんがエレベーターで上がってくる。 私は玄関の前で待っていた。