時計の針は正午を回っていた。


体はすごく疲れているのに眠れない。



(…ダメだ…梨花さんに電話しよう…)



もうクタクタだった。

梨花さんに話を聞いてもらったら諦めて寝ようと思った。



『…もしもし?』


眠たそうな声で梨花さんが電話に出た。
梨花さんの声を聞いて、また涙が止まらなくなる。



『梨花さん、スイマセンこんな時間に…ッ…圭輔が帰って来なくて…ッ…』



やっとの思いでそう言うと、


梨花さんは家まで来てくれると言った。