とても寒い季節が終わり
暖かくなってきた頃。

あの日からが絶望の始まりだった。




中川夢亜。中2
私は片想いしていたんだ。
元カレに。ずっとずっと……。



「夢亜やばい!!」


休み時間いきなりきた
私の親友 安西美優。


「なにいきなりーうるさいよ?」

「そんな事言ってる場合ぢゃない!」

「ん?なに??」

「陸が…陸が転校するって」

「は?」



陸とは隣のくらすの市川陸。
うちの片想いの相手。

陸の転校話しは今までに何回も
あったけど全部噂だけだった。
だから今回もそうだと思ってた。


「信じてないでしょ?」

「当たり前ぢやーん」

「今回はガチだからね?」


私の頭の中はぐちゃぐちゃだった。
陸と離れるなんて考えられなくて。


キーンコーンカーンコーン


「またあとで来る」


美優はそお言って自分の教室に
戻ってしまった。

廊下に立ったまま動けなかった。



それから何分たったかわからない。
気づいたら教室の中にいた。


授業なんて頭に入らなくて
泣いて泣いて泣き止めなかった。