「すみません。まだ書き終わってないんで、 昼休み渡しにいきます」 そう先輩に伝えたとき、 今ごろ気づいたのか、美姫先輩が 視線を陽梨先輩から、俺に移す。 俺と目があった瞬間目を大きく見開いて、 俺と陽梨先輩を交互に見つめる。 「先輩。今ごろ気付いたんですか?」 先輩の反応が面白くて思わず 笑いながら声をかけてしまった。