「・・・・USBメモリ....?」


それと小さな袋が入っていた。




・・・あれ?


私が入れたもの・・は?



大きな疑問を持ちながらも、USBメモリをパソコンに挿していた。



何が何だか分からないけど...きっと隼ちゃんがやったのかな?って



静かな部屋に起動音と暖房の音だけが響く。




そして、パソコンの画面が変わった。


その瞬間。



『誕生日おめでとう!!!さゆっ』



・・・隼ちゃんの声が...部屋に響いた。



・・今....呼んだよね?・・・私の名前・・・呼んだよね?



『ごめんなー勝手に開けちまった、タイムカプセル!!さゆが何入れたんだろうって気になってさ~あははっ怒ってる?・・・ごめん、許して!!悪気は無かったんだ、それは誓うから!!』



いつもの隼ちゃんだった。


パソコンの中に・・・隼ちゃんがいた。

口調も笑い方も声も・・・隼ちゃん...だ。



驚きと戸惑いが頭の中でグルグルと・・でも、それ以上に勝っていたのは・・・



「....やっと・・・・会えたぁ....」



止まらない涙。


大粒の雫が頬を伝い、服を濡らす。



・・・ごめん隼ちゃん.....泣いちゃったよ...