ぐるりと辺りを見渡すと、1つの本が目に入った。



分厚くて、少し古そう。




急いで食パンを口に押し込むと本を持って、急いで部屋から出る。



あのまま部屋にいたら・・・・絶対に泣いちゃうって思ったから



必要以上には泣かない。

そう・・・決めたんだ。




ドサッと勢いよくテーブルに置く。


食べかけの朝食は急いで端の方へ避けた。




ごくっと生唾を飲み込んで意を決したように手をかける。


一枚一枚が分厚くて、そっと...ゆっくりと