仮面の下に隠れた妖艶な雰囲気にドキドキしながらペコリとお辞儀をすると私は足早に部屋の中へと駆け出した。
――ま、マズイ!!
あの微笑み
あの声色
間違いない…
柚月サンはイケメンだ!!
無駄に発動したイケメンレーダーにドキドキしながら部屋の中に入ると、すでに大勢の人たちがお面をつけた合コンパーティーを楽しんでいる。
えぇ…と…
ドラえもん、ドラえもん……
私は柚月サンのくれたヒントその1
“ドラえもんを探せ!”
を実行!!
お目目を大きく開けて、部屋中を探していると
「あ!!いたっ!!!」
デザートブッフェの所に長身でスマートな着こなしをしたスーツ姿のドラえもんを発見。
よーし!!
オンナは度胸よ!!
フンっと息巻いてドラえもんの近くに歩み寄って
「あのっ!!すみません!!!」
長身のドラえもんの肩をポンポンと叩くと
「はい…??」
ドラえもんは怪訝そうに振り返った。