蓮……??
今…、理子は彼のコトをレンって呼んだ…???




その言葉を聞いて
私は自分の犯した
最悪のあやまちに
ようやく気づく。




まさか…
まさか……
アレは…レン…、な…の…!!??






そうだとすれば…さっきの不思議な感覚に合点がいく。





あの声
あの背格好
あの雰囲気に覚えがあるのは…





私が彼をよく知っているからだ。


あの日、私が彼のしぐさの隅々まで見つめていたからだ。





なくしたパズルのピースがピッタリとそろうように
私の中で蓮とレンが一致する。