理子が来る前にこの話は終わらせなきゃいけない!!
じゃなきゃ……
『ば~か!!私のアルフレードはそんな人じゃないわよ!!
もしそんな最悪なブサメンだったら、あんたの目の前で3回まわって、ワンって叫んでやるわよ!!』
私は理子の前で三回まわってワンと言わなきゃならなくなる!!
そんな自分のプライドを守るのに必死だった私は
「この前会った人、ビックリするぐらいの超~~キモメンだったの!!」
そんなヒドイ言葉を口にしていた。
「え?そうなの??」
「そうなの、そうなの!!
な~んか可哀想なくらいにキモオタだったから、からかってやっただけなんだ~!!」
「えぇ!?マジ!?」
「大マジよぉ~!!
1日デートしてやったんだけどさ?
身の程知らずにもオシャレブティックに連れて行ったり、ガード下のきったない飲み屋にまで連れて行かれちゃったんだよ~!?」
カラン、カラン
その時…
私の後ろで誰かがカフェの扉を開けた。