「じゃぁ…俺の友達がやってる、居酒屋でもいい?」



レンはそう言って私にニッコリと微笑みかける。




「うん!!平気!!」




カレの手をぎゅっと握り返して、ニッコリと微笑むと




「きったなくて、オッサンばっかりだよ?」




念を押すようにカレが語りかける。




「平気!!
私、よく友達ともそういうお店行くから。」



するとカレは安心したように、ホッと息を吐く。





「安くて汚いけど、味だけは保障つき。」


「ホント?私、そういうお店好きだよ!!」


「じゃぁ楽しみにしてて♪
知る人ぞ知る、名店だから。」





そう言って微笑む彼に連れて行かれたのは、有楽町のガード下にある安酒場。
ビール瓶を入れてるケースをテーブル代わりにしてお酒を飲むような、おっさん臭さ満載のお店だった。