初めて感じた不思議な恋心

なんだか落ち着かない、カレに繋がれた左手




まるで初めて恋した時のような、新鮮なトキメキを味わいながら、カレと二人で歩いていると



「どこ食べに行く?」



カレが柔らかに微笑みながら私に尋ねる。





「なんでもいいよ?」


「なんでもいいって…
じゃぁ立ち飲み屋でもいいの??」





呆れたようにクスクス笑う彼に




「いいよ?
立飲み屋でも、ガード下でも。」


真剣な顔してそう伝えると、


「…は??」


カレは心底驚いた顔をして私の顔を凝視する。





「レンがよく行くお店に行きたい。
私、オッサン臭い店、嫌いじゃないし、ガード下でも立飲み屋でも平気だよ??」




そう言ってフフッと笑うと彼は困ったような顔をして



「……変なオンナだなぁ、ホント…。」



何かをポツリと呟いた。