銀座のど真ん中で笑い転げるアルフレードに、傍観する私。
周りのセレブ達は私たちのコトを冷たい瞳でチロチロ見ている。
ふーんだ。
今日一日でこんな視線、慣れちゃったモンねーだ!!
完全に開き直った私は、周りのオネエ様方にお腹の中で盛大なアッカンベーをぶちかます。
だけど…
カレには別だ。
「アルフレード。
そんな訳で、私はあなたと離れたくないの。
だからゴハン食べに行きましょ??」
ニーッコリ優雅に笑って。
完全に開き直ってムンッと胸を張って彼の答えを待っていると
「参った。」
「…え??」
「思った以上にイイオンナだね、ヴィオレッタ。」
アレフレードはそう言って、呆れたように私の顔をジッと見つめる。
街のざわめきと
華やかなBGM
それらをバックに、どれくらい見つめあっただろう。
無言の中、カレがハァ~と軽くため息をつくと
「レン」
突然カレは、そんな不思議な一言を口にした。