「正気??」

「残念ながら……、正気です!!」




いぶかしがるアルフレードに向かって、胸を張って自信満々に答えると、カレはアハハ!と大声で笑い始めた。




「変なオンナ!
普通は嫌がるよ?こんなオトコ。」


「うん。そうかもしれないけど…しょうがないじゃない。
キミの事が気になるんだもん。」


「変なオンナ。」


「十分承知しております。」




そう言って深々とお辞儀をすると、またまたアルフレードはお腹を抱えて笑い始めた。






ふむ……。
コノヒト、笑い上戸でもあるわけね??






遠山優希のココロのメモに、カキカキと書き記す。





「変わってるって言われない?ヴィオレッタ」

「うーん、残念ながら言われない。
面食い…とは言われるけど。」



イケメンキラーであることをやんわりとアピールすると



「ますます、変わってる!!
キミは変だよ、ヴィオレッタ」



ヒィィ~とアルフレードはお腹を抱えて大笑い。






ま……そりゃそうだろうなぁ。
イケメンキラーのクセにキモキモオタクに惹かれてるんだもん。
アルフレードから見たらさぞかしおかしなオンナに見えるに違いない。