――まったく。相変わらず、肉食なんだから。
理子の無駄なやる気に呆れながら二人でエントランスに入ると
「うわ…すごっ…!!」
目についたのはパーティーの参加者の異常な風体。
「あらー。見事に全員、仮面なのね。」
そう。
中にいた人たちは…
仮面、仮面、全員仮面。
ドレッシーな服に身を包んだ仮面男と仮面女の山、山、山!!!!
「凄くない…?
異常だよ、この風景……。」
非日常的なこの風景にビビった小市民・遠山優希が高飛車女・理子の腕をツンツンとつつくと
「そ~ぉ?
非日常でおもしろいじゃない。
私は好きよ?こういうの。」
理子さまは、カラカラと笑って私の悩みを弾き飛ばす。
うーん。
やっぱり場数を踏んでる女は強い。